『年上の恋人』岩本薫

 『太陽の恋人』=「風とライオン、きみとぼく」の文庫化だということに気づかず買ってきた。だんだんタイトルがシンプルになってる(笑)。前の本はたしか引っ越しの時に処分してしまったから、買ってよかったんだけど。この話は雑誌とノベルスで読んでいて、今回の文庫で初めて岩本さんの本だと気づいた、というかちゃんと認識した。
 前に読んだ時は、家族関係の生々しいところがちょっと苦手だった。今も母親が絡む話は苦手だけど、昔に比べると平気になった。2人の関係そのものは今も昔も好き。幼馴染+年下攻が自分の好みにストライクだし、年下がまっすぐで年上にベタ惚れなところや、2人が穏やかに年を重ねていくところもいいなと思う。書き下ろしもラブラブでライオンでよかった。来月刊の『征服者の恋』は『独裁者の恋』の続編かスピンオフだろうな。これも楽しみ。