映画「ワールド・オブ・ライズ」
ワールド・オブ・ライズ
BODY OF LIES
見よう見ようと思っていたけど、やっと見に行けた。丸ピカは久しぶりかもしれない。日曜なのにかなり空いてた。I列で見たけどもう2〜3列後ろでもよかったかな。以下ネタバレあり。
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タイトルや宣伝から、複雑なストーリー、どんでん返し、狐と狸の化かし合いみたいなのを想像していたけど、そういうかんじではなかった。たしかに狐と狸はいたけど(笑)、結構ストレートな話。現場で身体を張ってる工作員のフェリスが優しさを捨てられない男で、アメリカで平和にパパをやってるホフマンが酷薄な指揮官という対比が面白かった。テロ組織との戦いではあるけど、政治的なメッセージを前面に出してはいないので、純粋に楽しめたと思う。
ハリウッド映画で時々見るような過剰な演出がないのがいい。マッチ箱に骨をしまうシーン、通りからアイシャを見つめるシーン。重すぎないんだけどじんわりくる。とってつけたようなラブシーンもなく、ただ派手なだけのアクションもなく。リドリー・スコットの映画はみんなそうなのかな。あまり見たことなかったけど、興味がわいてきた。
ディカプリオのフェリスもラッセル・クロウのホフマンもいいけど、この映画で一番魅力的なのは間違いなくハニ。優雅で残酷な、スーツの似合う男。最強すぎる。"You are speaking to the king"には痺れた。怖い男だけど、芯が通っていてぶれないし、この三つ巴の中では一番有能だ。少なくともそう見える。ホフマンはすごい人らしいんだけど、いまいちその有能さが発揮される場面がなくて残念。裏工作はすぐ失敗するし。まあ本人にはそのくらい痛くも痒くもないんだろうけど。ハニに対抗できるのはガーランドくらいじゃないかと思ってしまった。
原題の"BODY OF LIES"はどういう意味に取ったらいいんだろう。原作を読んでみようかな。